ViViDY Towerのどーでもいい話

PC-98の時代は、98互換機メーカー筆頭としてそこそこ名の知れていたEPSONですが、Windows9x以降のPC/AT互換機時代に入ると、オフィス向けベーシック製品中心の戦略を変えなかったためなのか、個人ユーザーからはプリンタ・スキャナメーカーとしては知られていても、パソコンメーカとしては知名度がほとんど無いメーカーになってしまっています。 そんなわけでViViDYなんておされな名前をつけたって所詮オフィス向け、ほとんど知られていない機種になっているのですが、実はこのViViDY、少なくとも一度ほぼ日本中の人々にその姿を晒しているのです!!
日本テレビが放送していた特命リサーチ200Xにおいて、なんとかルームってとこに設置してあるいかにも最先端な端末・ディスプレイの数々。 あれ実はほとんどがViViDY Tower。 2002年に特命リサーチ200X IIとなるにあたり大々的にスタジオを改装するまで、なんと95年発売のクラシックPentiumマシンがさも最先端という顔をして置かれていたのです!w ちなみにこの筐体は、95年発売のTypeSとそのマイチェン機種である96年発売のTypeSR及び上位機種であるTypeVの専用筐体らしいので、この番組内で使われていた筐体の中身は、少なくとも販売時点では100%クラシックペンティアムですww
おまけ、同一筐体使用機種の型番リストw

  • vividy TOWER シリーズ
      • VM513S
      • VM516S
      • VM513SX
  • DOS/Vオフィスシリーズ
    • TypeS
      • VT510S
      • VT512S
      • VT513S
      • VT516S
      • VT510SX
      • VT512SX
      • VT513SX
      • VT516SX
    • TypeSR
      • VT510SR
      • VT512SR
      • VT513SR
      • VT516SR
    • TypeV
      • VT516SV
      • VT516SVM

VM51xx(x)はタワー筐体使用の一般向け機種、VT51xx(x)はタワー筐体使用のオフィス向け機種、VD51xx(x)はスリム筐体使用のオフィス向け機種です。 Vx5に続く二桁の数字(1x)は搭載CPUのクロック数を表しており、120MHzはオフィス向けカスタムモデル専用のようです。 TypeS系の型番末尾についているXはWindows95プレインストールモデルで、それ以外はWindows3.1プレインストール。 VM516SとTypeSR及びTypeVはWindows95プレインストールモデルのみです。 オフィス向けカスタムモデルではMS-DOSやOS無しも選択できたようですが、こちらは未確認。 WindowsNTプレインストールモデルはありません。
マザーボード(BIOS)はすべて共通で、TypeS・TypeSRはTrio64V+、TypeVはMGA Milleniumをオンボードで搭載しており、共にVRAM容量は2MBですが、オフィス向けのカスタムモデルにTrio64V+とVRAM1MBの組合わせもあったようです。 ライザーカードはタワー/スリムで2種類あり、タワー型ではPCI1本・PCI/ISA共用1本・ISA3本、スリム型ではPCI/ISA共用1本・ISA2本の構成になります。 チップセットはi430FXで、J4J1ジャンパでFSBを50/60/66(/?)MHz、J4J2ジャンパで倍率を1.5/2.0/2.5(/?)倍に設定できます。 クラシックPentiumクロックアップした結果では、66MHz2倍設定が動作クロック/ベンチマークスコア共に最速でした。 ペルチェ等で強制的に冷やせばFSB50MHz3倍設定もいけたかもしれませんが、実際に処理能力が向上するかは疑問です。 シルクプリントに印刷されていない裏設定しだいによっては、66MHz以上のFSBで2倍設定動作ができたのかもしれませんが、実際に試してみていないので微妙です。 他にJ4K2ジャンパはCMOSクリアとBIOSパスワードのクリアジャンパになっており、J4K1ジャンパはPCI動作クロックに対するISA動作クロックの倍率設定と、もうひとつ機能未確認のジャンパになっています。
しかし我ながら良くこんな情報見つけ出せたなww