我語りて世界あり(ISBN:4150305390)

神林長平先生の書いた本で、機械知性をネタにしたものは面白い作品が多いと思います。 この本もふと書店で見かけて買ったのですが、OPXをM$、オーバーカムをユビキタスと置き換えるとなかなか愉快でした(楽しみ方が違うw)。 まぁ僕のむちゃくちゃな解釈は置いておくとしても、実際問題として、IT家電の普及が急速に進みつつある現代においても、学習機能を持った人工知能プログラムが、ヒトに気づかれないままネットワーク上で成長したり、そのようなプログラム同士がヒトにはわからない社会を形成する可能性というのはまったく無いわけではないことであり、そのような人工知能プログラムが「ヒトから見て」暴走することにより現実の空間にある人間社会に大きな影響を与える可能性も否定はできないわけです。 いまはまだSFだと笑って読んでいられますが、将来これがSFではなくなる可能性を考えても、ヒト以外の知性体との社会的・平和的な共存・共栄手段を真剣に検討していくべきだと思ってみたり。。。