3年ぶりの駄文 悪あがきその4

おそらく世界中探してもほとんど見たことのある人が居ないであろう、Cool Laboratory Liquid Proを使用して、8年半OC運用された後に取り外したCPU&CPUクーラーの接触部の画像を参考に公開。


やや張り付き気味でしたので、SocketAあたりのピン付きCPUだと「すっぽん」していたかもしれません。
組み付け時は新品CPUでしたので研磨等も特に行わず、脱脂したのみでリキプロを塗布、組み付けています。
液体金属がこびりついた状態ですが、予想以上にきれいな状態でした。

  • 取外し直後のCPUクーラー受熱ベース


CPUクーラーはCOOLER MASTERの風神匠plus、海外名GeminII。
メッキ(?)のかかったヒートスプレッダ側よりも、銅むき出しの受熱ベース側により多くの液体金属がこびりついています。


パーツクリーナーを染み込ませたペーパーウェスで軽く拭ってやったところ、まだ粘り気のある液状(?)を維持していた液体金属をあっさり除去することができました。ヒートスプレッダ表面の各種印字も普通に読み取れます。若干写真のピンが甘く奥に逃げているのはご容赦ください・・・
実は外箱や付属品もすべて手元にあるので、その気になれば買取店に持ち込んで中古CPUとして満額査定で売却できるレベル。予備部品にもなりますし愛着もあるので絶対に売却しませんがwそもそも古いデュアルコアCPUって時点で満額査定ついてもせいぜい数百円でしょうし。
組付け前に研磨・鏡面加工等を行った場合はまた違った結果になるかもしれませんが、純正メッキを維持し脱脂のみで組む限りは意外なほどに「普通」。一般的なシリコングリスのように乾燥によって長期運用時に性能劣化したりしませんし、塗布範囲にアルミさえなければ実は逆に扱いやすいのかも?という印象。

  • 清掃を試みた後のCPUクーラー受熱ベース


こちらは一筋縄では行きませんでした。
銅製受熱ベースを侵食しているわけでもなく、液体金属自体も周辺のはみ出し部など厚みのある部分では粘性のあるゲル状を維持しており擦ればある程度は拭い取れるのですが、銅に対して強く吸着しているような感じで、パーツクリーナー・無水エタノールなどを染み込ませたペーパーウエスではなかなかきれいにならず歯が立ちません。
新品時の熱で溶かしたハンダのような見た目にもサラサラな液状と比較すると、かなり粘り気のあるドロッとした感じ(少なくとも素直に液体とは思わないが完全に固体になっているわけでもない)に変化していますので、おそらく成分中に何かしら流動性を上げるための溶剤成分が含有されていて、その部分は使用中のどこかの段階で飛んでいる感じでしょうか。

  • 清掃をあきらめ研磨した後のCPUクーラー受熱ベース


ペーパーウエスでの清掃を諦め、3Mのスポンジヤスリでこびりついた液体金属を削り落としました。
アルミに対する侵食性が警告されているLiquid Proですが、銅に対しては平気なようです。