マ改造フォノイコライザ

作ってみました。

オリジナルはAudio-technicaのスタンダードグレードの単体フォノイコライザ"AT-PEQ3"、アキバヨドバシで5000円ぐらいで買ってきたものです。

実はこれに先立ち、実家のターンテーブルの内蔵フォノイコライザをジャンパ配線追加でバイパス、電源周りのケミコンをごっそり東信工業のUTSJにしてみたりルビコンのメタライズドポリプロピレンコンデンサをパラって見たり(実はOSコンを突っ込もうとして寸法的にうまく押し込めず諦めていたりw)やはりマ改造をしていたりしたのですが。。。

今回は、、、外付けしていた単体フォノイコライザも、ぼちぼち購入から1年半を経過しメーカー保証もなくなってるような気がするしなんかイヂリたいし、、、(ぉぃ。。。
ということで、めでたく(?)こちらもマ改造と相成りました・w・

先人の知恵に従い、まずは信号回路からケミコンと積セラコンを排除すべく、入力カップリングを0.47μFのメタライズドポリプロピレンコンデンサに交換、出力カップリングを4.7μFのメタライズドフィルムコンデンサに交換。写真の茶色と黄色のゴツイやつですが、、、「まぁ多分入るべー」とサトー電気でテキトウ買い、いざ持ち帰ってケースと並べてみて本当に入るかドキドキでしたが、ギリギリ何とか収まりました。MPPコンとMFコンは購入時に実物を見せてもらい、寸法のみを見て選定したため製造メーカー聞いてません(4.7μFのMPPコンはさらに巨大でどう考えてもケースに入らなかった(笑))
そしてオペアンプ周りの5600pFと1500pFもニッセイAPSポリプロピレンフィルムコンデンサ、2%精度のGクラス品)に交換。その他デカップリングっぽい220pFもAPSにしようと当初は考えていたのですが、勘違いで2200pFを買ってしまいここはひとまずSTDの積セラのまま放置。。。
更に電源系の一番大きな1000μFのケミコンをOSコンSAタイプに交換。その他220μF、47μF、10μFの各ケミコンもUTSJに交換。
抵抗はそこそこ精度の有りそうな金属皮膜が付いているようだったので手を出さず、コンデンサも容量(回路定数)には手を付けていません。OSコンとUTSJは耐圧16V品を使用し一部STD比耐圧が落ちていますが、電源が15VDCなのでセーフということにしていますwww
そして仕上げに(?)オペアンプ新日本無線JRC)のNJM5532DからBurr-Brown(Texas Instruments)のOPA2604APに交換。本当はDIPをソケット化して後からさらにオペアンプ交換できる仕様にするつもりだったのですが、純正ケースに収めようとするとカップリングにつけたMFコンと干渉してしまったためソケット化はせずに基板直付です。

今回も改造の直前直後での比較試聴をしていないため、具体的にどこがどう変わったと詳細なレビューは書けない(ぇ、、、のですが、、、アナログ盤に刻み込まれた音の表情を、より繊細に、緻密に出力してくれている気がします。
ハナから低音を捨てた極小フルレンジ1発の密閉型エンクロージャーのSPで鳴らしているのですが、アナログ盤のせいか真空管アンプのせいかはたまたマ改造にバーブラウン製オペアンプを使ったせいか、楽器や歌声の表情や艶をとても豊かに、繊細に鳴らします。
SP単体としては、とにかくかっちりとした定位とこれでもかという解像度でスピード感のある音を出力するのですが、ともすれば硬さが出てしまいそうなその尖った性格を変な粗を出したりせず見事に鳴らし切ります。絶対的なレベルとしては低音がさっぱり出ていないにもかかわらず、楽器の持つ倍音成分を丁寧に描き出しているというか、"原音再生"とはちょっと違うのかもしれませんが"リアリティ"のある引き込まれるような音を出します。
なんというか、聞きながら、「もう一枚LP買おうかな」と思わせてくれるような、そんな幸せな優しい音です♪〜